2012年4月10日火曜日

【情報ファイル】 間食指導-アンケートに寄せられた医療スタッフの声-糖尿病NET




■田舎の農家の方で、間食が多い。10時と15時におやつを食べる習慣がある。

■間食ができるかできないかは、患者さまの病態や治療内容も考えて個別に考えていく必要があると思う。

■間食は菓子の場合、好きで食べている、ストレス解消に食べているので、好きなものを食べなければ不満が残るようです。80kcalのものを紹介しても、代わりに食べることはしないようです。

■こちらの話したことを守る守らないということではなく、しないほうがいいことはわかっているが、食べる原因を一緒に探すスタンスが必要であると考えています。

■QOL改善やストレスの軽減効果と、血糖コントロールの惑乱要因として相反する作用がある。そのため、間食を許可する患者の選定に、基準がない。

■「3食をきちんととれない」とか「夕食がとても遅い時間になる」などの状況の方は、手近にあるお菓子などで、とりあえず空腹を抑える場合がある。分かっていても、他にないからという場合がある。無難な食品を提示するが、片手間でないと食べられないような状況の方もいる。

■カロリー調整商品の金額が高く、継続困難。

■家族がかわいそうにと勧め、理解が得られない。

■大量摂取している自覚がなく、制限しても血糖値が低下せず意欲低下につながる。

■自由に買って食べる事が出来る世の中。食べ物が溢れている。

■仕事の関係(時間が不規則、残業で帰りが遅い)などで空腹を感じる患者が、どうしても手軽な菓子パンなどをとってしまう傾向がある。コンビニなどで手軽に入手出来、尚且つ、ある程度の満腹感が得られる間食を指導するのが難しい。

■「洋物」よりは「和菓子」を勧め、果物もとりすぎに気をつけるよう指導している。

■一般的に、血糖コントロールが改善された方は、摂取頻度そのものの減少が多く見られる。内容等も、果物や乳製品を上手に利用したり、食べたいものの"量"をコントロールすることで対応している場合が多い。市販のコントロ−ル商品の利用度は、アイスクリーム等、"量"のコントロールや自分で調理することが困難な商品の利用度が高いと思われる。


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■残業等で、昼食と夕食の間隔が長い方に間食の摂り方を指導していますが、職場によっては適切な食品が手に入り難く、血糖コントロールが悪くなってしまうことがある。

■高齢者の糖尿病患者の診療においては、間食は補食として昼に摂られることを前提に食事指導をしています。3食以外は禁止することは本人にも介護側、食事担当者にとってもストレスとなりデメリットだと感じています。

■カロリー制限のことはよく理解していても、仕事を終えて帰り着くと、どうしても甘いものを食べないと疲れが取れない、という衝動に駆られる患者さんが何人かおられます。食事量を控えて、甘いものを少量許可しています。

■間食の件に限らず、糖尿病の人の食事療法は、困難と感じている。食事を制限できない人が、糖尿病になっている場合が多いので、食事指導をしても、その場では了解するが、守らない。これが、現状。

■食べてはいけませんよ。という指導はやはり患者さんのQOLにかかわるのではないかと感じる。ストレスにもなる。

■"間食即禁止"とは考えない患者さんには、間食は楽しいことを認めるが、弊害も伝える。全体の摂取量を把握して状況を伝え、弊害があるならまず、期間限定で止めるなど提案をする。検査値の改善が心地よいものなら、患者さん自身が望ましい行動に出ると考えている。

■間食摂取が習慣になっている人がいかに納得して節制していけるかです。個々に合ったアプローチを心がけています

■「診察時、先生には話さなかったんだけど、・・・」と、打ち明けてくれることがあります。そこで、患者さんが口と気持ちを開けてくれたことに感謝します。怒られるかもしれないと思いつつ話してくれていると思います。そのような貴重な言葉を大切に受け止めたいと思います。そうすると、次の言葉が出てきます。こちらから聞かなくても、「いけないと思ったけど・・・」守れなかったことを責めるのではなく、自分から話すことにより、自身で原因を認識してくれます。私のほうが、患者さんから学ぶものが多い日々です。

■待合室での患者同士での情報交換についても耳を傾け、個人差があることも踏まえて、修正をしています。


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■具体的な食品名を出されて、交換表に照らし合わせて指導できればいいのですが、時間的な問題でできなかったり、管理栄養士に任せてしまう場合もある。診察の合間では納得のいく説明はできていないだろうと思います。

■少しの量、今日だけのつもりで摂っていた間食が、本人の無自覚のうちにどんどん多くなり、結果気が付いたら毎日食べており、体重増加、血糖コントロール不良につながるのではないかと考えている。調整された間食もとてもいいと思うが、患者さんはもしかしたら自分が好きなものがあり、それでなければ満足しないことも考えられる。制限されればされるほど食べたくてしょうがなくなるのであれば、量を決めてもし食べ過ぎてしまった時には翌日は我慢するなどルールを決めて食べたほうが、ストレスは増強しないのではないかと考える。本当に難しいことだと思う。

■精神疾患がある患者さんなど、自分の意思で間食を規則正しく量を守り続けることが難しい方をみると、「どこかに0kcalの美味しくて安いスナック菓子」がないかなぁ…と、思うことがあります。患者さん、医療スタッフの努力だけではどうにもならないことなので、それが悩みです。

■間食は患者さんによって間食の意義や受け取り方も様々であり、男女差もあります。その人の意見を聞き、間食や食事についてその人に血糖値が影響するのかを考えてもらっています。ただ継続していくことは難しいと思います。

■女性で、太っていて、膝痛があり運動ができない人の指導は難しい。

■間食として、果物をカロリー範囲内で指導してます。しかし、果物はついつい食べ過ぎてしまう傾向と、産地ならではの問題もあるかと思います。また、和菓子、洋菓子を食べたいという方もいますが、そんなときはどのように対応していいか悩みます。

■何をどのくらい許可するかが難しい。

■患者さん個々の状況に合わせて行う必要があるので、基本的には食生活全般を把握した上で、適切なアドバイスをすべきだと思います。状況をよく把握したスタッフが当たる事が理想です(担当医師、担当管理栄養士など)。また、一律の内容を指導してもあまり効果が期待できないように感じています。


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■間食は食事のバランスを考えた上で摂ることが望ましい。ただ、ローカロリーであっても人口甘味料や添加物の多いものが多いことを考えると、食事療法しているのに栄養吸収の面から考えると、どうなのかな?と疑問に感じる。このことを考えると、3食きちんとバランスが取れる食事が取れるなら間食というものはなくてもいいのではないかと思っています。

■インスリン療法、食事療法、薬物療法などの療法の違いや、食後の血糖値がなかなかコントロール出来ない人など、患者様の病状や療養方法により指導内容が異なる。事前、または指導中に病状や療養方法を把握をする必要があり、時間がかかる。

■間食に対して、医師の考えもまちまちで、スタッフ間でも統一性がとりにくいため、目の前の患者さん個々に応じて、また経過を見ながらケースバイケースで行っているのですが、その評価ができず悩んでいました。

■食事療法を頑張ったご褒美として許可するようにしています。その方の間食に対する執着が強い人ほど当然の事ながら血糖や体重コントロールに問題があり、やめることやご褒美にする事がストレスになってしまい苦労します。なぜそこまで?と思うほどです。

■間食がやめられないという患者さんの気持ちが痛いほどわかるので、ついつい甘い指導になってしまいます。

■新しい食べ物で、単位に合わせた食品があっても、指導には使いにくいです。患者の大半が高齢者なので、既知の食品をいくら食べれるかを常に欲する意見が出ます。

■いったん許可すると量を守れなくなってエスカレートしてしまう。

■なかなか楽しみのものはやめられないのが実情だと思うので、禁止してもそれほど血糖コントロールに効果がみられないのが悩みです。

■血糖コントロールを考えると、間食をやめてもらうことは大事ですが、実際には、なかなか難しいです。年齢、環境、コントロール等により、画一的な指導はないと考えます。食事療法並びに、糖尿病の治療が長続きするように、個々人に合わせた指導をしていく必要があるように思います。(甘い考えかもしれませんが。)

■糖尿病患者はみな間食はとってはいけない、という間違った情報を医療従事者が植えつけないような指針が欲しい。


■実際に実行してくれているのか、なかなか把握できない。特に高齢者は間食自体を日常での必要なものと考えている傾向が多い。

■間食と捕食の違いを理解していない人がいる。血糖値を高くしすぎない間食を考える。低血糖を防ぐこと。

■美食の時代に、食制限をすること自体、難しいのに、世の中に、高カロリーの食品が多過ぎる。カロリーやバランスを考えた食事をしようとしている人にとっては、ファストフードや、デパ地下など、はっきり言って、買うものが無いと思う。

■嗜好、習慣を変えるのはなかなか難しい。

■出来るだけ3食にして血糖値の山を3回にするように、食べたいものがあれば、食後のデザートでと指導すると、うまくいくように思います。ダメときつく言わない方がストレスがたまらないようです。間食は女性の方が守りにくいようです。男性は飲酒がネックです。

■食べてはいけないという認識が強いので、食べていても食べてないとよく言われる。食べることを許可してもそれがプラスに働く印象は少なく、指導に苦慮している

■糖尿病患者さんは食べることが大好きな人が多いため、いろいろな欲求やストレスを、食べることで満たして幸せを感じている。減らした方が良いとかやめたほうが良いということは、頭では分かっているが出来ず、さらにストレスが溜まるという人が多いです。その満足感や幸福感をどこにもっていけるかが難しいです。



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